第10章 ボディーガード?番犬?悪いオオカミ?前編
大学3年のある日、
久しぶりにはば学OB,OGで集まることになった。
プラスαで元担任。
参加メンバーは、大迫ちゃん、会長、せいちゃん、コウ、不二山、ニーナ、俺。
女子メンバーは、花椿、宇賀神、
そして、俺の大好きな美奈子ーーーー
俺の美奈子は可愛い。
そりゃあも~う可愛い。小さい頃から可愛かったよ。
高校入学前に戻ってきた美奈子と運命的に再会。
一目見て、わかったよ。
それよりも、めちゃくちゃ可愛いって話し。
むぎゅーって抱っこしてたいくらいに可愛い。
はむって食べちゃいたいくらいに可愛い。
右を見ても左を見ても美奈子が一番可愛くて、世界で一番可愛くて。
こんなに俺の心を鷲掴みにしちゃう子は、一生でも生まれ変わってでも美奈子以外にはいないって断言出来ちゃうくらいに可愛いから。
だからこそ、仕方が無いっちゃ仕方が無いのかもしれないんだけど―――……。
「美奈子さん、このフランス産のワインはどうだろう?こちらなら口当たりも良く、甘みも強いし女性には飲み易いかと……」
「おい、その次はこれも試しに飲んでみろ。そして俺にも注ぐんだな」
「設楽先輩ったら、私の可愛いバンビに接待でもさせるつもり?」
「それより美奈子さん、んな飲んでて平気なのかよ?」
「……ったく、酒弱いんだからあんま無理すんなよ?ほら、これでも食ってろ。フルーツ適当に持ってきてやったから」
ちょーっとチヤホヤされ過ぎなんじゃないのかなって思う今日この頃。
―――なんて、嘘です。
ごめんなさい。
この頃どころか実はずっと前…
そう高校在学中から思ってたりするんだよね、これが。
「琉夏くんが、大迫先生に捕まってガードが無いと皆、積極的。今の内に口説こうと……してる?
星が言っている。」