第9章 看病
怪我をするまでは、ほぼ毎日、何かと美奈子を抱いていた琉夏。
怪我をしてからと言うもの美奈子が暫く葬式のような顔をしていた為、そんな雰囲気にも成らなかった。
しかし、毎日隣で可愛い笑顔や、うたた寝したあどけない寝顔を見て、安心しきった寝息を聴いていれば流石に琉夏でも欲求は溜まる。
「ねえ…。」
「ん?」
包帯を巻き終えて服を着せようとする美奈子の腰をぐいっと抱き寄せる。
「…琉夏ちゃん…?」
「俺の事介抱してくれるんでしょ?」
甘えるように美奈子の肩口に額を押し付けると、美奈子の身体がかぁっと熱くなるのが分かる。
分かりやすく身体も強張る様子が可愛らしくて、琉夏の持ち合わせていた「理性」は脆くも崩れ去っていく。
「そ…そうけど」
「…じゃあ、こっちの世話もちゃんとしてよ。俺、動けないんだから」
「…っきゃっ!」
額を押し付けた肩口から少し顔をずらし、美奈子の首筋にするっと舌を這わせた。
面白い程にピクンッと反応を示す身体に、思わず熱が昂ぶってくる。
「…るっ…琉夏ちゃんっ…寝てないとっ…」
「うん。じゃあ寝てるから、美奈子が動いて」
「えっ…!」
そうして、エミンは琉夏の上に跨り自分で動く羽目になったのだった。