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ときめきメモリアルGS3 短編

第9章 看病



「琉夏ちゃん、身体は辛くない?」


「ふぅ…親父さんの処置のお陰で大丈夫だよ。」


「そっか、パパが治療してくれたんだね。」


「そっ、大事な娘を守ってくれたからって特権で風呂、トイレ付きの個室用意してくれたわけ。」

その日から美奈子は琉夏の部屋に布団を持ち込み介抱をしていた。


今日も美奈子は学校が終わると、琉夏の身体を拭く為にお湯を張った桶と手ぬぐいを持って部屋に戻ってきた。


「そんな心配する程の怪我でも無いんだけどな。」


呆れたように言い、やや乱暴に身体を起こそうとする琉夏に美奈子は慌てて琉夏の身体を支え困った顔をする。



「ダメっ!ちゃんと安静にしてなくちゃ!」


「…はいはい」


「パパも1週間は寝てるように言ってたよ!」


今まで生きてきたなかで、死ぬ程の大怪我は何度も経験してきた。
マサキやコウともバカやって、骨を折った事も有るし、事故で体中の血液が3分の1くらい無くなる大怪我も有った。
傷なんて1日寝ていれば治る位、軽いうちに入った。
こんな怪我で1週間も寝ている事の方が身体に悪そうだと思ったが、口にはしなかった。


過保護にあれやこれやと世話を焼く美奈子の様子がおかしくて、可愛くて、何だかんだ2日程その介抱に付き合っている。


もちろん、美奈子が持ってきた料理を食べたり学校での出来事など聞いたりり以外はふらふらと好き勝手に出歩いているのだが、それは美奈子には内緒だった。
もう少し、こうして甲斐甲斐しく可愛い恋人に世話を焼いてもらうのも悪く無いと、悪戯な心がニヤリと笑みを浮かべている。


「包帯…巻き直すね」


琉夏の背中を拭き終わると、ゆっくりと包帯を取って、傷の周りを綺麗に拭き丁寧な手つきで新しい包帯を巻き直して行く。
たまに素肌に触れる美奈子の指先の感触が妙にもどかしく感じ、琉夏は気付かれないように苦笑した。



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