第1章 初キス騒動
「お前は俺だけ知ってれば良い」
「え…っ…?!」
驚きに目を見開いた美奈子の顎を掴みあげる。
「好きな女の初めて貰うの嫌がる男なんていないよ」
「えっ…んっ…!」
そのまま、美奈子の唇に触れるだけの口付けを落とす。
「んっ…るっ…琉夏ちゃ…」
唇を離せば美奈子が驚いたように目を見開いた。
その様子を見れば琉夏の胸にじわりと熱が湧き上がった。
「…まずいな…」
「んっ…」
低く呟き再び口付けると、今度はその唇を啄んで深く口付ける。
「んっ…ん…」
時折零れる声に歯止めが効かなくなるのを感じながら美奈子の唇を丁寧に啄んでは口付けた。
「は…ん…琉夏ちゃ…っ…」
「…ん…駄目だ……足りない」
「ぁっ…」
まさか抱くわけでも無く、奉仕されるわけでも無いのに、こんなにも身体が焼けるほど熱くなる事が有るなど知らなかった。
「ぁ…琉夏ちゃん…っ…」
「…。」
離れればまたすぐに欲しくなる。
何度口付けても止まらないこの気持ちを何と呼ぶのだろうか、と柔らかな唇を堪能しながら琉夏は頭の片隅でぼんやりと考えていた。
「ん…ぁ…はぁ……ん」
まるで今にも落ちてきそうな程の月を背に、濡れた音を響かせながら、深く浅く何度も口付けを繰り返した。