第2章 君の歌声/土浦
全く、俺は何してるんだか。
結局自分の練習できやしねー。
けど…
ピアノの傍で目を瞑って、素直に音を聞いている廻の生き生きとした表情を見たら…
何も言えねー||||(;-_-)|||
『…私…土浦の弾く音、好きだなぁ。』
「Σはぁ!?///」
『もー、それ今日で何回目ー?』
「お前が変な言い方するからだろーが!」
『変?何も変な事なんて言ってないけど?別につっちーに好きって言ったわけじゃないんだし?』
「ぁ…あぁ。そぅだな。」
『ぷぷ、変なつっちぃー♪』
「…うるせぇ。」
そぅだ。
何、俺は焦ってたんだ?
別に來村は俺を好きなんじゃねーんだから…
期待することなんて…
……って!
何、勝手に“期待”なんかしてんだよ!
って…ん?…チョット待て。
期待って…俺……。
オイオイ!
ΣΣマジかよ!?///
『つっちぃー?』
「Σッ!な、何だ!?///」
『手…止まってるよ?』
「Σぁ、あぁ…。わりぃ。」
ぉ…落ち着け。
何かの間違いだ!
…間違い!
俺がコイツの事を想うなんて…