第75章 最後の時間
湯気に包まれたバスルームから出ると、身体がまだポカポカとしていて髪も少し湿っている。
タオルで髪を拭き裕介さんの用意してくれた部屋着を着た。
大きめの袖が手を覆う感触に思わず笑みが溢れる。
廊下を歩き出すと彼はバスルームのドアを開けて入れ替わりで入っていった。
私はその隙に手早く自分の髪をドライヤーで乾かす。
すると、バスルームの向こうで彼が湯上がりの水音を立てる。
自然な流れで裕介さんの髪も乾かしてあげることになり、近くで彼の肩や髪に触れるたび、胸が高鳴った。
ドライヤーを終えると少し照れ臭そうに、でも温かい気持ちで裕介さんを見上げる。
そしてそのまま裕介さんの部屋へと向かった。