• テキストサイズ

蝶と蜘蛛

第75章 最後の時間


夕飯は裕介さんのご両親と4人で食卓を囲んだ。
テーブルには色とりどりの料理が並び、どれもお母さんの手作り。

「いっぱい食べてね、茉璃ちゃん」

そう言って笑うお母さんの声は柔らかく温かい。

裕介さんはさりげなく私の取り皿に唐揚げをよそい小さく呟く。

「それ、熱いから気をつけるショ」

そう言う一つ一つが胸に沁みた。


食後、食器を片付け終わるとお父さんはカバンを肩にかけながら言った。

「私たちはこれから出かけなくてはいけなくてね。明日の夜まで家を開けるんだが茉璃さんはゆっくりしていくといい」

お母さんも

「冷蔵庫にデザート入ってるからあとで2人で食べてね」

と微笑む。
/ 357ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp