第73章 親友へ(巻島目線)
神社の参道を抜け長い階段を登り切ると、そこには忙しそうに餅を運ぶ東堂の姿があった。
俺を見つけるとキラキラとした目でこちらを見つめいつも以上にテンションが高い。
「まっ、へ!?ままっ、巻ちゃーん!何だ何だ本物か!?
なぜここにいる!?」
東堂の怒涛の質問に圧倒され後ずさりをする。
「何で来た!?自転車…ではないな!」
「新幹線」
「!?」
東堂は信じられないとでも言いたげな顔で考え込む。
「東堂…話があるんだ…ちょっと時間取れるか?俺の…大学の話だ。」
「長く…かかるのか、その話」
「…いや…3分で終わる…ショ」
その言葉が不満だったのか東堂の説教が始まった。
そして東堂は子供に渡す用の屋台のタダ券を押し付けて手伝いへと戻った。