第64章 波乱の最終日
ーーー間も無く、トップ選手が登ってきます。この先、コース内には立ち入らないでください。現在、先頭争いは2人。トップは総北高校、ゼッケン176番、小野田坂道選手。続いて箱根学園ゼッケン6番、真波山岳選手。
入ってきたアナウンスに耳を疑う。
小野田くんがインターハイのこの終盤でトップに躍り出ていたのだ。
繰り返しされた放送を聞いても間違いなく”小野田坂道”と聞き取れる。
私たちは歓喜し肩を組み喜び合う。
いつも一生懸命でまっすぐでみんなのために精一杯頑張れる小野田くんだから、きっと今も必死に前に進んでいるのだろう。
皆に気持ちを託されここまで繋いできたんだろう。
私は胸の前で手を組み祈るように目を瞑った。