第64章 波乱の最終日
やはり最終ステージは大波乱を孕んでいた。
先ほどの待宮は集団をまとめ上げものすごい勢いで先頭へと向かったそうだ。
しかも先行しているハコガクと総北に追いつくと自分たちはさっさと集団を切り離し6人で抜け出たのだという。
状況の見えない私からしてもなんとも胸糞悪い話だ。
『やっぱ、私あの人嫌い。』
私は少し赤くなった腕を眺めながら呟く。
「ごめんね、茉璃ちゃん。私のせいで…」
幹が申し訳なさそうに私の腕を眺める。
『いいのいいの。幹に何もなくてよかった』
「俺たちは動くことすらできなかったのに…格好良すぎかよ」
純太は茶化すように私に言うと、先ほどまで少しどんよりしていた空気が一気に軽くなる。
『きっとみんなが捻り潰してくれるよ、あんなやつ』
私はそういうとみんなはフッと笑った。