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蝶と蜘蛛

第59章 生まれた誤解


裕介さんのあの焦ったような顔。
そしてこの場にいない田所さん。

なんだか嫌な予感がした。

私は近くに置いてあった氷嚢と飲み物を持って裕介さんを追いかけた。


少し先に裕介さんの長い髪の毛を見つけ、急いで向かった先にいたのはその場で立ち尽くしている裕介さんと物陰で倒れて動けなくなっている田所さんだった。

『田所さん!』

私はすかさず田所さんの元へ駆け寄り持って来た氷嚢を首にあてがう。

「おう、富永も来ちまったか…悪いが2人ともこのことは1年にも、2年にも言うな。いいな、巻島。金城にもだ。…絶対誰にも言うな!」

私と裕介さんはそれ以上何も言うことができず、田所さんを支え救護所へと向かった。
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