• テキストサイズ

蝶と蜘蛛

第59章 生まれた誤解


「坂道くん、やぁ」
「真波くん!」
「東堂さんが君に会いたいって言うんでさ」

「やはりテントにいたか、巻ちゃん!なぜステージに来てくれなかった?」
「行くわけないっショ」

総北のテントに着くとすぐに真波くんが小野田くんに、尽八は裕介さんに話しかけ、その後小野田くんへお礼を伝える。

小野田くんは尽八に褒められ顔を真っ赤にして照れている。
その様子を見て回りもみんな自然と笑みが溢れた。

「明日以降もいい走りを期待しているよ。」
「はい!」

尽八は明日への覚悟を語り、真波くんと一緒にひらひらと手を振り去って行く。
そして真波くんが去って行くときに尽八へと一言。

「東堂さんの彼女って総北の人だったんですね」
「だから違うといっているだろうが!」

その会話が聞こえていた鳴子くんや小野田くんはその話題に一瞬困惑しているように見える。

「あれ、茉璃さんて巻島さんと付き合うとるて…」
『真波くんの勘違いだよ!さっき尽八と話してたら彼女だと思われちゃったみたいで…』

すぐ近くには裕介さんがいる。
裕介さんは尽八と私が幼馴染だと言うことも知っている。
でもこの状況で裕介さんは何を思うのだろう。
私の視線はどうしても裕介さんの方へ向いてしまう。

すると、裕介さんの携帯が鳴り響いた。
裕介さんは携帯の画面を見ると私の方を見ることなく焦った様子でその場を離れていった。
/ 357ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp