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蝶と蜘蛛

第59章 生まれた誤解


『…』
「…」

田所さんのこと、真波くんの言っていたこと、話したいことは多々あるがなんだかそんな空気でもない。
ピリピリとした空気の中二人とも俯いたままテントへと戻っていく。

私たちがテントに戻ると鳴子くんが田所さんを探しているようで裕介さんに話しかけた。

「巻島さん!おっさん知りません?」
「さっきの電話って田所さんからじゃなかったんですか?」

裕介さんは一瞬戸惑った表情を浮かべ何か言い訳を探す。

「た、田所っちは…あいつ…ト、トイレの紙がないってさ。個室で真っ青な顔をしてたっショ」

そんな無理な言い訳だったがなんとかみんなを誤魔化せたようだった。
鳴子くんと小野田くんは元気に田所さんのことを話している。

そのほかのみんなも雑談をしながら撤収準備を進めている。
しかし、その中で今泉くんだけが異様な空気を漂わせていた。
それは金城さんや裕介さんも同じだったようで急に立ち上がった今泉くんへ金城さんはすかさず話しかける。

まだインターハイ1日目だ。
田所さんの体調不良、今泉くんのメンタル。
不安なことが多く残る1日となった。
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