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蝶と蜘蛛

第58章 インターハイ1日目


『小野田くん!!』

そこにはロードに跨りまっすぐ前を見つめる小野田くんの姿があった。

「小野田!!」

そこへ後から追ってきた純太たちがやってくる。

「富永さん、手嶋さん…」
「まだ走れるな?」
「はい」
『怪我は?』
「少しです!」
「行けるか?」
「はい!」

純太が小野田くんのドリンクを新しいものに変えると小野田くんは純太に向かって質問を投げかける。

「手嶋さん、こんな時ですけど一つ聞いてもいいですか?僕は役割を任されました。だからみんなに追いつきたい。けど、僕は最下位です。みんなは戦闘の方にいる。この差を…僕は追いつくことはできますか?」

純太はハッとした顔をすると小野田くんの背中を押しながら答える。

「大丈夫だとか、適当なことは言わねェ。けどお前ならできるよ!登りで100人抜け!そしたら必ず追いつく!」
「はい!」

私と青八木くんは純太に続き背中にその小さな背中に手を添える。

『小野田くん、追いついて!そして裕介さんを…総北のみんなをお願い!!』
「はい!」
「俺たちの想いも積んでいけ!小野田!!!」

私たちは小野田くんの背中を力一杯押し送り出した。
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