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蝶と蜘蛛

第45章 1年生ウエルカムレース


「ボトルを渡したい」

金城さんがそういうと寒咲さんは窓を開け小野田くんの真横につけ車を走らせる。
そして金城さんはボトルを手渡すと小野田くんに言葉を放った。

「小野田。現状ではお前は今泉や鳴子に追いつけない。」

私含め全員が唖然とする中、金城さんはさらに言葉を続けていく。
その言葉は今泉くんと鳴子くんと一緒に走ることをモチベーションとしていた小野田くんには心底キツイ言葉だ。
しかし、その後の言葉に私達はさらに驚くことになる。

「選べ。完走して3位か、今泉たちを追いかけてリタイアか。お前の道を。」

その言葉に小野田くんの顔は一瞬にしてパッと明るくなり即答。

「僕は追いつきます!」

その言葉に私の胸がドクンと高鳴る。
あぁ、この子と山を走ってみたい。
そして裕介さんとこの子が走っている姿を見てみたい。
そう感じずにはいられない。

小野田くんは金城さんの指示通り30回転ケイデンスをあげハイスピードで山を駆け上がっていく。

この胸の高鳴りはきっと私だけではない。
先ほどまで”夢”だと言っていた裕介さんもきっと心の何処かで期待しているだろう。
ちらっと横を見るとそこには少し楽しそうに微笑む裕介さんの姿があった。
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