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蝶と蜘蛛

第42章 噂と期待


「茉璃ちゃん、ママチャリとロードレーサーが勝負してママチャリが勝つってことある?」
『それは…難しいんじゃないかな?』
「じゃあ、総北の裏門坂あるじゃない?あの坂をママチャリで足をつかないで登るって、できるかな?」
『んー、それも無理かな』
「じゃあ、ママチャリで学校からアキバまで行けると思う?」
『えーっと…なんの話?』

幹に 詳しく話を聞くと、1年生の小野田坂道という人物がママチャリで新入部員として入ってくる予定の今泉俊輔とレースをするのだという。
しかもその人物はママチャリであの裏門坂を足をつかないで登る上に往復90㎞もある秋葉原まで通っているという。
そんな話があるだろうか。
でも、もし本当にそんな子がいるとしたら、そしてこの自転車競技部に入部してくれたとしたら…
私は少しの期待を胸に幹と別れ部活に戻った。
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