第33章 2人きりのクリスマス
公園に到着すると辺り一面が光り輝くLEDで埋めつくされている。
海外チックなその公園の作りに相まって凄い非日常感。
「ほら、逸れるといけねぇショ」
そう言いながら差し出された巻島さんの右手に私は自身の左手を重ね歩き出す。
公園では光のマジックやジャグリングなどのショーがやっていたりハンドベルコンサートなどが行われていた。
『あ、巻島さん!なんかスノードームを作るワークショップがあるみたいですよ!やって見ませんか?』
そう提案すると巻島さんはすぐに承諾してくれて2人でスノードームを作成することになった。
『これ、出来上がったら巻島さんにプレゼントしますね』
「じゃあ俺のは茉璃にやるショ」
そんな約束をしながら小さなサンタクロースや動物、植物などの様々なモチーフを組み合わせオリジナルのスノードームを作った。
スノードームを作成し終わってからも様々なイルミネーションを見たり写真をとったりと楽しく過ごした。