第33章 2人きりのクリスマス
巻島さんが提案してくれたのは公共交通機関で1時間ほどの場所にある海外チックな公園だ。
そこは最近テレビでも話題になっていたし、私も行ってみたいと思っていた所。
もちろん、巻島さんと出掛けられるのであればその辺の近所の公園だって、峰ヶ山だってどこだって最高の場所になるのだがしっかりデートとなるとまた気分も違う。
「なんか茉璃、楽しそうだな」
そう言いながらこちらを見る巻島さんの目はなんとも優しい。
『はい!巻島さんとこうしてクリスマスデートができて、とても嬉しいです!』
「クハッ。そう言うことストレートに言ってくれると照れるショ。」
巻島さんは優しい顔のままこちらに微笑みかけてくれている。
そんな巻島さんをみてまたドキドキが止まらない。
私は心臓の音が巻島さんに聞こえてしまわないかとソワソワとしながら電車に揺られるのだった。