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ドラゴンボール/ラディッツ

第4章 入れ替わり


「何だ、貴様ら」
「何だ、じゃないです。シャワーを浴びるんですか?」
「当然だろう」
「それは私の身体で……その……」
「女の身体くらい知っている」
「ええっ!?……そうなんですか?」
「……」
「私は男性の身体をあんまり知らないので……あ、でも、あまり見ないで下さいね?」
「……分かった。さっさと出て行け」
「はい。失礼します」

彼の言葉を信じ、ラディッツの背を押して部屋を出る
べジータの部屋の方へ少し歩いたところで足を止めると、小さく溜息を吐いた

「ベジータさんは良いかもしれないけど……私は困るよ」
「……まあ、そうだろうな。胸は平らだし……女には無いものが付いてるし」
「うっ……で、でも、シャワー入りたい」
「俺の体を見せて慣れる訳にもいかないだろ」
「!?……だ、だから、そういうのはまだ駄目って……」
「ああ。今じゃキスすら出来ん。……早く戻れると良いな」
「……うん。戻れるまで我慢しなき。じゃ、1時間後に食堂で」
「ああ」

ラディッツと別れてベジータの部屋へと向かう
すると、部屋の側の壁にキュイが寄り掛かっているのが見えた
いつもなら普通に挨拶を交わすが、相手がベジータだとどうなのだろうか
迷いながら通り越す寸前でキュイが声を掛けて来た

「よお、ベジータ。戻ってきてからバタバタしているな。何かあったのか」
「……貴様には関係ない」
「ふん、相変わらずだな」
「……」

早く会話を終わらせたい
そう思い、逃げるようにドアを開けて部屋に入った

「い、今ので良かったかな……ベジータさんの真似なんて難しいよ~」

泣きそうになりながらドアを離れる
ベッドに近付くとスカウターを外して戦闘ジャケットを脱いだ
手袋とブーツを脱いでアンダースーツに手を掛ける
自分の身体とは色々と違うところがあり、上手く脱げなかった
何度か突っ掛かりながら上着を脱いでベッドに置く

「うわ……体は小さいのに筋肉が……私の身体見てどう思ってるだろ」

全く違う体つきのせいで貧弱だと思っているだろうか

「後で会ったら何か言われそう……」

小さくそう呟くと溜息をつき、ズボンに手を掛けた
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