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ドラゴンボール/ラディッツ

第4章 入れ替わり


ミズナの部屋から少し離れた場所にあるベジータの部屋
ドアを開けるパネルを前に困った顔をしたベジータが立っていた

「……困ったな……」

ラディッツの部屋の開錠キーは知っているが、ベジータの部屋のキーは分からない
パネルの上で指を彷徨わせる自分を見てラディッツがスカウターのボタンを押した

「ベジータ、ドアのキーは何だ」
『GSFJFZだ』

それを聞いて横からパネルを操作する
するとパネルに【Clear】と表示され、小さな音と共にドアが開いた

「あ、ありがとう。ラディ」
「いや……何か変な感じだな」
「ベジータさんはお礼なんて言わないからね」

そう言い、中へと入る
自分と同じ家具の配置
置いてあるものは全て同じだったが、ベッドの横に2つの鉄アレイが置いてあった

「初めて入るなあ……」

そう呟いてベッドに近付く
窓枠に液晶パネルが置いてあるのを見て腕を伸ばした
タッチパネルを操作して中身を見る
それを横からラディッツが覗き込んだ

「へえ、こんなの読んでるんだ……えっちぃのは無いのかな」
「さあな……しかし、ベジータの声でそんなことを言うのはやはり変な感じだ」
「そうだね。戻れるまでベジータさんの真似してないと……怒らせたら怖いからね」

そう言い、パネルを元の場所に戻す
他に何か無いのかと周囲を見回したところでスカウターに映し出される時間に目を留めた

「あ、もうこんな時間」
「ん……ああ、夕方だな」
「今からシャワーを浴びれば夕食に丁度良い時間になるね」
「ああ、そうだな……って、シャワー?」
「うん。シャワー……!」

そう言いベジータがハッとした表情でこちらを見る
侵略から戻って来た者が真っ先に取る行動
それは身体に付いた埃や汚れを流すことだった
そして、それはベジータも例外ではない
慌てて部屋を出てミズナの部屋へと走った
叩くようにしてパネルを押し、ドアを開ける
するとベッドの側に立つミズナが正面に見えた
戦闘ジャケットを脱ぎ、アンダースーツを胸の下までたくし上げている

「す、ストップー!」

ベジータが慌てて駆け寄り、その手を掴む
それを見てミズナが右の眉を上げてベジータを見た
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