• テキストサイズ

【マギ】真昼の月

第7章 紅玉の嫁入り


「ところで、月ちゃん」

紅玉はことりと湯のみを置いた。

「そろそろ敬語はやめてちょうだい」
「うっ」

私は言葉に詰まった。

「だ、だって紅玉さん年上ですし、お姫さまですし、立場的に……」
「年なんて一つしか変わらないじゃない!ジュダルちゃんや白龍ちゃんにだって使ってないし……それにジュダルちゃんの方が年上よぉ」
「それはもう今更っていうか……私、臆病なんですよ」
「臆病?」

紅玉が聞き返した。私はもうどうにでもなれとこくりと頷いて話し出した。

「今までこんなに身分の高い人に会ったことなんてなかったし、そもそも身分というのに馴染みがなくて、どうしても雲の上の人って感じがしてしまって……で、でも!紅玉さんは!」

しっかりと紅玉の目を見つめて私は言った。

「今、目の前にいる、大切な友達だと思っています!それだけは誤解しないでください!!……というか、」

これって不敬罪になりませんよね?と私が聞くと、紅玉は耐えきれず吹き出した。

「それは大丈夫よぉ。そんなの私が許さないから。だから敬語も使わなくていいの。わかった?」
「……うん、わかった。今度から使わない。これでいい?」

私がそう言うと、紅玉はぱあっと顔を輝かせた。

「もちろんよ!ふふっ、私、ずっとこういう友達に憧れてたの!」
「じゃあ、私が友達第一号?」
「ええ、友達第一号よ」

ふたりで顔を見合わせて、悪戯が成功した子どものように笑った。
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp