第1章 珠光小茄子の茶器・ 家康
「あんた、お茶も飲んだこと無いの?」
「お抹茶の味ぐらい知ってるよ。でも私がいつも頼む抹茶ラテはもっと甘いんだもん」
抹茶らて? 庶民の間で流行っているのか?
家康は 自分の部屋にを招いて お茶の作法をひとつずつ教えていた
1週間で お茶を点てられるように仕込まなければならない
けれど二人っきりでお茶を教るのは 正直嬉しかった
でも 彼女が 点てたお茶を他の男に飲ますのはもったいないと思った
「そうだ家康。豆乳って手に入る?」
「豆乳なら市場で売ってるよ。何で?」
ウフフ、ヒミツっと言って笑ったが可愛いくて、抱きしめて押し倒したい欲求に駆られたが我慢した
この女はじっくり時間をかけて心も体も全て自身の物にしたいと密かに想いを寄せていたのである