第24章 5月23日 三人で
その頃、買ったジュースを抱えながら
困っている美奈子。
大学生のグループに声を掛けられてしまったようだ。
「ねー、いいじゃん?一緒に遊ぼうよ!」
「そうそう!向こうでお茶でもしながらさ~」
「てかLINE交換しようよ!ねっ!」
帽子を被っていても、可愛い容姿は隠しきれていなかったようだ。
「あの、幼馴染の誕生日祝ってる最中なんで、そこ通してほしいです。」
するとグループの一人が美奈子の帽子を取り上げた。
「!!!」
大学生たちはゴクリと唾を飲む
色白で黒目が大きく、桜色の唇をした美奈子だったからだ。
「キャッ!か、返してくださいっ!」
「やべー(*º ロ º *)!!チョー可愛いんだけど!」
グループに影がさす。
「あっ…琉夏ちゃん、コウちゃんっ!(><)」
グループは後ろを振り向く
「ねーお兄さんたち、何してるの?」
「俺らの連れに何かようか?」
「「「Σ(゚Д゚)ヒッ」」」
「デカっ!」
「話しあんなら、外で聞くけど?」
大学生グループは、ビビりながらも
年上のプライドなのか食って掛かる。
「お、お前らこそ、何だよ!」
「俺らが声かけてるんだから邪魔すんなよ!」
「へぇー威勢がいいな。」
グループの1人が「あっ、こいつらもしかして…」
目つきの悪い黒髪に二連ピアス、
金髪に二連ピアスって桜井兄弟?!
「知ってるんだ?俺らのこと。」
大学生グループは
「こいつらはヤバすぎる!行くぞっ」去っていった。
美奈子から奪った帽子を広い、軽く手で汚れを落とす琉夏。
よほど怖かったのか、琉夏に抱きついてきた。
「!」
「う~琉夏ちゃん、コウちゃん(。>﹏<。)💦」
「クスッ、
もう大丈夫だよ。
ブラックとレッドが退治したから。」
(。-ω-ヾ(∀`。)ポンポン
大人しくみていた琥一が、
「仕切り直して、第2ゲーム再開すっぞ!戻るぞ。」
「は~い!いこ?」
「うん。」
涙を拭って、笑顔になった美奈子