第22章 余多門1
琉夏たちが懐かしい話をしていると、棚を挟んで男たちが小声で話していた。
「ちょっと、あの子見てみろよ。」
「うわっ!めちゃめちゃ可愛い♡」
スタイルいいだの、いい匂いしそうだの、エッチのときどんな声で啼くのかニヤニヤ
マサキがチラリと横をみると、琉夏から黒いオーラ出て苦笑する。
「ちょっと行ってくる…」
「お、おぅ。」
スタスタと美奈子に近づき
後ろから抱きつく
「きゃっΣ(///□///)
る、琉夏くん!びっくりした~」
「プレゼント決まった?」
「う、うん/////」
手に持っていたのは、ダーツ盤だった。
「へぇー。いいじゃん。コウ喜ぶよ。」
「よかった(o^^o)」
美奈子のことをイヤらしい目で見ていた輩に、視線を送る琉夏。
ビビった男たちは、Σ(゚Д゚)ヒッと慌てて店内から出ていった。
「じゃあ、会計してくるね♪」
………
「バカップルか、お前は。
てか、お前さ、早く自分のもんにした方がいいぞ?」
「わかってるよ。」
「あんな可愛い子に彼氏出来たらお前どうすんの?」
「…とりあえず、相手コロス。」(❁´꒳`❁)ニコ♡
天使スマイルでいうもんだから、
マサキもこいつならやりかねないと思った。
綺麗にラッピングされた、
プレゼントを持った美奈子が琉夏たちの方にやってきた。
「琉夏くん、お待たせ。
お友達の方もすいません。」
「気にしなくていいよ。それより自己紹介するわ。
俺、黒川マサキ。中学のとき琉夏とコウでいろいろやった仲だ。よろしくな。」
「あ、わたし小波 美奈子と言います。」
お互い自己紹介して、シェイクでも飲もうかと店内を出て後に事件は起こった。