第19章 学校6
放課後、琉夏とアンネリーに向かった。
制服から動きやすい服に着替え、アンネリーのロゴが入ったエプロン付ける。
「「おはようございます。」」
「おっ、はば学コンビ来たな♪」
「今日もよろしくお願いします。」
今日は薔薇のトゲ抜きを教えてあげてほしいと店長から指示があった琉夏。
…
……
作業場にきた二人
入荷したての薔薇がたくさんあって目をキラキラさせてる美奈子
「うわあ♡どの色も可愛いし素敵♡」
可愛いいのはお前だよ。と出かかる琉夏。
コホンと咳払いをする。
「まず、薔薇のトゲの取り方なんだけどーーー」
二つの方法があり
①ハサミをつかう
②素手でいく
もちろん慣れてる人は素手で一気にいけるらしい。琉夏は素手派らしい。
「素手とか痛そう(><)」
「刺されば痛いけど、コツさえ掴めばね。」
はいっ!とハサミを美奈子に手渡し
「バラを持って、ハサミを閉じたまま茎に当てて、滑らす様に茎を撫でて、出っ張っている棘を落とす感じで。」
「こ、こうかな?」…o(;-_-;)oドキドキ
「そうそう。
軽ーく茎に触れるくらい。激しく擦ると茎がボロボロになるから茎を擦るというか、表面を滑らす感じで。」
「一応出来たよ?」
琉夏に確認してもらうと、なかなか筋がいいじゃん♪と琉夏も嬉しそうだ。
休憩を挟んで作業再開する二人。
「え~と…滑らすように茎を撫でる感じ…」
琉夏に教えてもらったことを、小さく復唱しながら作業している美奈子に『真剣な顔も可愛いな』と思った琉夏。
…
………
どれぐらい集中していたのだろうか。
二人とも、黙々と作業しており店長が後片付けしたら上がっていいよと言われるまで気づかなかった。
「じゃあ、俺は薔薇置いてくるけど、
新聞紙に溜まったトゲ捨ててくれる?
あ、くれぐれも気をつけてね♪」
「は~い♪」