• テキストサイズ

【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第18章 終わりの先


[おらァ、好きに生きろと言わなかったか?ア?]
『うん…ありがとう…親父様ッ!』
[俺たちもそんなことは気にしないぜッ!!]
[はなから俺らは犯罪者!海軍がなんだー!!]

電伝虫から伝わるみんなの笑い声に、重く考えていた考えはすぐに飛んでいった。

[で、アンちゃんはいつ戻ってくるんだ?]
[おい、サッチ…アン、気にすんなよい?ゆっくり先に旅すればいいからよい。]
[そうだ…グララララッ。あとで追いつけばいい。]
『うん…もう少しだけ世界を見てから帰るね。』
[そっかー、あ、それとさ、アン!新しい仲間が増えたからね!!また紹介するね!!]
『うん、楽しみにしてるね、ハルタ』
[おいィ!ちょっとまてェェ!!なんで、なんで!!ハルタだけ呼び捨てッ!?!]
[うるせェよい]
[ずりィーぞ!!!]
[僕だけの特権なんだよッ!いーッだ!!]

みんなは楽しそうに会話していて、その光景が目の前に広がっていく様だった。

[グララララッ、落ち着いたらまたァ顔見せにこい。]
『うん、また帰るね。』

別れを言って電伝虫を切ると急に静かさが蘇り、辺りが夜になっていたことを思い出した。








Side.Thatch

「おーい、新しい仲間ってあいつのことか?ハルタくんよォ?」
「そうでしょ、まだ親父攻撃してんの?」
「みたいだない」
「あきねェよなー。」

ついこないだのことだ。ジンベイが5日間戦い続けていると連絡があった。その戦っている小僧はどうやら新人ルーキーと呼ばれている男らしく、目的が“白ひげの首を取る”だった様でこりゃ他人事じゃねェってなって、親父からの指示が出た。船はすぐさまその島へ向かい、様子を伺っていた。5日目戦った2人がバタンと倒れた時、親父が立ち上がる小僧に向かっていった。

“ボロボロの小僧に親父が倒せるわけがねェ”、兄弟がみんな思っていただろう。その男は逃げもせず仲間の命を守り、自分だけ飛びかかってきた。ま、すぐにやられちまったんだけどよ?

「いいじゃねぇか、根性があって。」
「あ、また海に落ちたみたいだ。」
「しゃあねェな。」

小僧は能力者だったみたいで、海に落ちた時は俺の役目。

「そういや、あいつなんて名前なんだ?」
「それがよい、ポートガス・D・エースって言うんだとよい」
「ほォ、そりゃどう言うつながりだ?」
/ 656ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp