【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第17章 海軍の侵入者
もちろん、下の兵たちがこちらを捕まえようときたが覇王色を使い気絶させた。
「フッフッフッ!!!いいねェ!!楽しいねェ!!」
1人喜んで見ている奴はいたが、大将、元帥、ほかの中将たちは一歩も動こうとしなかった。
「ゆ、許してくれッ!」
『許すわけないじゃないですか…絶対の正義を掲げるここ海軍にクズなんていらないんですよッ!!』
プシャと血飛沫が舞う、赦しを請うたジェントは床に落ちて事切れていた。
「これで本当に仲間殺しになったなッ!!化物め!!」
『化物…で結構。仲間の汚名が晴らせたのなら私はそれでいいッ!!』
ゴトリと落ちた首…そこは血の海となっており誰も口を開くものはいなかった。
「すぐに処理を…まだ貴様には聞きたいことがある。」
『…センゴクさん。』
「2人を殺した理由は…」
『2人が許せなかった…若い海兵の未来を奪ったこいつらが許せなかった。これは私の感情の問題です。もう海軍に戻る気はありません。』
「それは、お前も犯罪者に成り下がるのと言うのか。」
『私は…別に犯罪者でもいいと思ったので。』
「海軍のクズを倒してくれたことに感謝はするが貴様は犯罪者だ。もう容赦はせん。」
『構いません…私も捕まる気はありませんので。それに待っていてくれている家族があるんです。怪我1つでもしたら怒られます。』
「アンちゃんさァ、ほんとに海軍辞めるの?」
『えぇ、もう必要ないでしょう?』
「…七武海会議は中止だ!!後日改めて連絡する!死体の処理を早く済ませろ!!」
『…捕まえないんですか?』
「捕まえて欲しいのか?」
『相変わらず、お優しいですね。センゴクさん。では、改めまして…ご挨拶をさせていただきます。私は白ひげ海賊団 ポートガス・D・アンッ!以後お見知り置きをッ!!』
服をまくったその腹部に見える白ひげ海賊団のマーク
「貴様ッ!!!」
『おじいちゃん、私、海軍でも楽しかったよ!!じゃ、またね!!』
気分が晴れた様な気がした。それは復讐を遂げたからか、家族ができたからはわからない。でも、胸にずっと残っていた黒い感情は消えていて、今は気分がスッキリしている。
『これでよかったよね!ラック軍曹!!みんな!!ゆっくり眠ってね!!!』
広がる空に声をかけて、私はマリンフォードを後にした。
「すぐに新しい手配書の準備を!!」