【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第17章 海軍の侵入者
『あの日…私は元帥司令のもと、リースアル島に向かった。その島では海軍はひどい言われようだった。海賊と手を組み、島民たちを苦しめていた。だから、私たちは証拠を集めた。全てを犯人…元凶を潰すために。私が海賊を倒していたときだった、ラック軍曹からの危険信号。逃げてくださいの一言…そしてカージマス中将の笑い声と仲間たちの悲鳴が電伝虫から聞こえた。急ぎその場に駆けつけたが、仲間たちはすでに事切れているものが多く、助かるものはいなかったッ!!』
「で、デタラメだッ!!!」
『そんな言葉で逃げれると思っているの?私が何のために証拠をこの場に送ったか…それはッ!今大勢いる場で全てを曝け出すためよ!!!』
小さなポーチから出したトーンダイヤルのボタンをカチッと入れた
ーふふふふははははッ!!! いい!!いい演出だよ!!!
ーそんなもの決まっているだろう?私の邪魔をしたそれだけだよ。
ーいひひ、やりましたぜ!!!
ーさ、君を処刑しよう…仲間殺し、横領、賄賂については君に背負ってもらおう。 来世でまた会えるといいね。
すべての会話の記録だった。どう聞いても声の主はカージマス中将とジェント中将。2人は青ざめた顔で互いを見合っていた。
「これは…」
「なんと〜、これはひどいねェ〜」
「阿呆供めが…」
そして同じくポーチから何枚もの写真を投げつけてやった。横領をしていた記録、賄賂の記録…全てをみんなの目に入るように。
「こ、こんなのデタラメのでっち上げだ!!」
「我々は嵌められたんだッ!!」
言い訳をたらたら繰り返す、2人に皆は冷たい目を送っていた。
「情けないのォ、これが海軍の上層部におったとは…」
「ありえないねェ〜」
「2人を捕らえろ…」
「げ、元帥…私たちは何もッ!!」
『いえ、捕らえる必要はありません。』
「何をする気だ」
『死んでもらうんです、2人とも。私の仲間の命を奪っておいて…のうのうと生きていたことを私は許さない。正義のために全てを捧げて散って行った彼らに報いるためにッ!』
水で刀の形を形成し、もう片方の手には鉄砲を使った。
「「ひッ!!」」
『私…元々あなたたちを殺すつもりで来たんですよ。』
2人に銃を向け、まずはあのとき撃たれていた皆の様に両手足に水の弾丸を撃ち込んであげた。
「「うがッ!!」」
止める声なんて耳に入ってこなかった。