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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第15章 バレる素性


「親父…入るよい…ってどう言う状況だい?」
「グララ…うるせェ、ガキは静かに寝かしてやれ。」

小一時間たった頃、そろそろ話し合いも終わっただろうと様子を見に来てみれば、小さな体をさらに小さくして親父の膝で眠っているアンがいた。

「…あー、その…話はできたのかいよい?」
「あァ…それでだ…マルコ。俺ァ…こいつを娘に決めた。」
「あー、そうかよい……ん?へ?なんだって?」
「グララララッ…野郎どもに伝えろォ! 末娘が出来たと。」

親父はこうと決めたら、俺たちでも止められねぇよい。

「起きたら宴でもするかよい?」
「あァ、とびっきりの酒を用意しとけ!グララララッ!!」

親父の膝ですやすやと眠っているアンにタオルをかけてやる。

「また時間になったら呼びにくるよい」
「おォ頼んだぞ。」

親父はいつになく上機嫌だ。前々から娘にと勧誘していたが、その娘がやっと家族になって嬉しいんだろう。

「で、親父とあの娘っ子は??」
「あー、娘にするんだとよ」
「「「えぇぇ!!!!」」」
「どうなってんだよ!?」
「なんで!? 親父が決めたの!?」
「隊長!本当なんですか!?!」
「おめェらうるせェよい! 娘が起き次第宴だ。四番隊は、料理の準備!! その他はいつもの仕事とほかの準備にかかれよい!」

俺は大勢いる兄弟たちに指示を出すと、自身の執務室に戻って行った。













おい、起きろよ!行くぞ!!
待って…待ってよ!!



エース…!!!


『ん…あれ?』
「起きたかァ?」

頭上から声が響き、地面の温もりに違和感を感じた。

『え…あ、すみません。重くなかったですか?』 
「グララララッ…おめェなんて小せェやつが重いわけねェだろうがァ。ゆっくり眠れたのか?」
『…はい。久しぶりに夢を見たような気がします。』
「そうか…じゃあ、いくか。」
『え? どこに。』
「おめェの歓迎会だ…グララ。」
『歓迎会? なぜ?』
「質問が多いなァ…グララッ!おめェは俺と娘になる。その歓迎会だ…」
『・・・・?? なりませんよ?』
「グララララッ!! まァいい、ゆっくりしていけ。」

その後、白ひげさんの肩に乗っかって甲板に向かうとみんながワイワイと私たちを待っていたようだ。

「それじゃ、末妹の誕生を祝って!!」
「「「「カンパーイ!!」」」」
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