【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第99章 開国の戦
イゾウにおろしてもらい、2人で進んでいるとまだまだいる残党たちはこれでもかと言うくらい向かってくるので、倒して進む。味方なのか、どうなのかわからない奴らはあまりの炎に進むことさえできず、途方に暮れているようだ。
「アン…あいつらは俺の仲間たちなんだ、ここでやけ死なせるわけにはいかない…炎を頼めるか?」
『…もちろん!イゾウの頼みなら。水龍』
島自体は浮いているため水を持ち上げて…なんでことはできないが自身の体から龍を放つことくらいはできる。
「火が…い、いまだ」
「はやく!!こっちだー!!」
「逃げろ!生きるんだ!!!」
イゾウは心ばかりか顔が明るくなっていたように見えた。そんなの時、ルフィの気配がスッと消えたのを感じて、足が止まった。
「どうした?」
『ルフィが…ルフィが…』
「まさか…」
『ごめん、イゾウ、先に上に行くね』
「ま、待て!!!アンッ!!」
イゾウの声を無視して、身体を水に変えて、館の外に出る。外に出た瞬間、炎の光線のようなものが地上に降り注いだ。
『…ッこれは』
「ホロブレス…ばッかな」
近くにいた河童はそう呟いていた。上を見上げていると、空から出てきたのはかなりの大きさの龍。
「カイドウ…」
「お前の大将はどこだ?おでんの息子、桃ノ助をだせ!」
カイドウはその姿で下にいるものたちを威嚇し、そしてとんでもないことを言ってのけた。
「麦わらのルフィは死んだ!!」
『…ルフィが死んだ?』
そんなことがあるはずない、あの子は強いんだ。ぼーっとしてしまっていると、ルフィの仲間だった、女の子が声を上げた。そして、カイドウはホロブレスを再び吐き出した。
『させないッ!!!水反膜ッ!』
剃ですぐに移動してルフィの仲間の目の前で水の反射膜を作った。その隣にいつもの暖かさを感じた。
「なんだよい、来てたのかアン」
『マルコ…』
「ルフィのお姉さん!!!」
『だめだよ、やけになっちゃ…まだ戦いは終わってないんでしょ?』
「おナミちゃん!!!!」
カイドウは無碍にも言い放った言葉は負けたと思い込んでいるルフィの味方たちは悲しげな言葉、顔を浮かべた。
『マルコ…怪我は?』
「たいしたことねェよい、それより…」
『ここをどうにかしないとね』
再び士気を取り戻したカイドウの手下たちはまた戦いを始めたのだった。