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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第99章 開国の戦


ACE side

アンと別れてからとりあえず必死に走り続けていたら、どうやら島の端っこについたみたいで、下を見てみた。

「たっけェなー」

景色を眺めていると、足元から言い争ってるような声が聞こえた。

「あいつは…」

「必要なのは覚悟だ!僕たちがやろう!なんとしてもやり遂げよう!」
「無茶を申すな!無理である!!」
「僕たちはまだ生きている!あいつに牙を突き立てよう!手と足だってまだ動く!僕たちは無力じゃない!」
「ルフィが勝てぬ相手に何ができる!!」
「死ぬまで生きるんだ!!死ぬ気で死ぬまで戦うんだよ!!それが侍だろ!!僕たち以外に誰がやる!!もうみんなボロボロだ!!カイドウだって深傷のはず!!」
「バカなことを申すな!!やっぱり相手は四皇!その底力を拙者たちは見誤ったのだ!もう無理だ!死人が増えるだけでござる、もう潮時でござる、拙者たちはもう十分頑張ったでござる!悔しいがルフィが負けたのなら降伏するしかない」
「だめだ!許さない!生きてなんになる!また奴隷になって力尽きて死ぬのを待つのか!降伏が命を救うとは限らない!降伏は絶対許さない!!オロチに屈せず弔いに散った確たの大名たちの無念もそう、この戦いはワノ国20年を背負ってるんだ!!」
「ッ!!!」
「桃の助くん、ここで手を引くくらいなら一緒に死のうよ!!」

「死ぬなんて言うなよ!ヤマト!っと!」

ピンク色の蛇に乗っているヤマトが見えたから下に降りて見るとこいつ浮いてるのか。

「ッエース!!!」
「久しぶりだな!なんか真剣な話してたみたいだけどよ、俺の弟はそう簡単には死なねェよ!」
「…ッ」
「おい蛇!!お前も一国の大将なら命くらいかけてみろよ」
「な、なんだ貴様は!!!」
「俺はルフィの兄貴だ!!」
「なにぃー!!!」
「俺の弟は死なねェ!」

そんな話をしていたら、ピンクの蛇はいきなり誰かと話し出した。

「誰と喋ってんだ?」
「さぁ?」
「だ、誰がでござる!!!」

なんなんだ?誰と話してんだ?

「君も来てくれていたとはね、エース」
「あァ、俺の妹が旦那が心配だって言うもんだから。」
「妹?旦那?」
「あー、また戦いが終わったら話す」
「そうか!君にも家族がいたんだね!楽しみだよ!」
「今は…」
「そうだね、この国を一緒に助けてくれ!」
「おう」

友達の頼みは叶えてやらないとな。
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