【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第5章 巨大な白鯨
Side.Thatch
「ぎゃーはっはっはっは!!いいきみだぜッ!」
「そうだなァ!兄貴!!!!人質さえとっちまえば白ひげなんて怖くないぜ!!」
小型電伝虫を偵察用に仕掛けた。
そこには、廃墟に住みつく魚人とその下で拘束されている村人たち。怪我こそしているが、まだ命は取らられていないようだ。
「で、兄貴…こいつらどうしちまいやす?」
「あぁ。そうだな…」
悩んでいる様子を見て、俺はここだと確信した。周りを1番隊に囲ませており、すぐに相手できるようにした。
扉を蹴り破った。
砂埃と共に爆発を部屋に響き、相手を警戒へと導いた。
「おいおいおい、こりゃァ何やってんだ?白ひげんとこの不死鳥のマルコよォ?」
「俺も有名になったもんだねい…!!お前らが俺らの領地を荒らしたなんとかって魚人か。」
「おうおう、俺たちはあの海賊王ですら圧倒したって有名な海賊魚人、ロイヤ、アイラ兄弟だ!!」
「知ってるか?」
「いーや、知らないねい」
「な、なんだとォ!! 俺たちをしらねェ?!」
「あぁ、知らねェよい」
そんなチンピラ同然の底辺海賊をいちいち覚えてられねェ
俺らは親父を海賊王にするために上を目指してんだ。
「とんでもねぇ屈辱だぜ!!」
「あァ俺たちを舐めてやがる!!!」
向こうさんはギャーギャーと何か騒いでやがる。
「おい、マルコ…さっさとやっちまおうぜ」
「そうだねい…約束の時間があるしねい」
俺たちはいつものように剣を能力を使って、ざこい、しょぼい、魚人をのした。
「俺たちじゃなくてもよかったんじゃねェ?」
「そういうない…こいつらも強い…と思ってたんだろい」
『その一言が1番ひどいと思います。』
「だよなァー、俺も思う…え?」
『ですよね、意外と毒舌なんですね、不死鳥のマルコ…』
後ろを振り返ると、そこには木の上で足をブラブラと遊ばせている海軍の制服を着た女…。
「え、えッ…めっちゃタイプ」
「は? 何言ってんだよい」
『……街の人たちの解放、ありがとうございます。約束通り、ここは引かせていただきますね…夜明け前ですから』
白いマントを翻し、女はゆっくりと海の方へ歩いていく。
「おい、マルコ…誰だよ、あの子!めっちゃタイプなんだけど!! なんで海軍なのー!?」
「おまえ、ちょっとうるせェよい!!」
あぁ、俺のリーゼントが崩れちまった。