【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第49章 まずは一歩ずつ
マルコは他には語らず部屋を出ていった。
「な? 言っただろ? みみっちい奴らじゃねぇって!」
エースはいつもの笑顔で私に向かってそう言った。
『うん!!』
少しだけやつれてしまった身体はリハビリがあるとデュースがいいにきた。ナース長やリアスも泣いて心配してくれた。
「俺ら…白ひげにしてよかったな。」
『うん…』
改めてみんなの優しさを認識した。と言うか見えてなかったものがはっきり見えた感じ。
『部屋直るまでここにいていい?』
「…当たり前だろ?」
ニカッと笑うその笑顔はまるで太陽。
やっと帰ってきた私の日常。
***
それから、1週間、2週間と時間をかけて落ちた食欲、体力を戻していった。
「アン副隊長!元気になってよかったです!」
「これで、マルコ隊長のピリピリもなくなるし!」
「エース隊長のつまんない顔もなくなるし!」
『ありがとうね! みんなそんなだったの?』
「そうですよ! サッチ隊長もイゾウ隊長もハルタ隊長も普段しないことをミスしてましたよ!」
「さすがにピリピリした雰囲気は怖かったです。」
あははと私が見なかった5日間を話してくれる。
「「「「余計なこと言うんじゃねぇ!!/////」」」」
と顔を真っ赤にした隊長たちが現れるまで数十秒…ー
***
「そういや、アン副隊長手紙来てましたよ」
『え?』
執務室でやっとの仕事をしていると、隊員が手紙を持ってきた。
受け取って、裏を見るとそこにはガープと汚い字で書かれていた。
『おじいちゃん…』
中身の内容はこの間言っていた王下七武海の加入についてだった。入るなら、こちらに連絡してきて欲しいと書かれていた.
「何か書いてあるんですか?」
『え?』
「怖いですよ、顔…」
『あぁ…下らないことがね。でもいいの。』
そう言って、窓を開けて手紙に火をつけて外に放った。
「あー! いいんですか?」
『いいの、いいの!さ、仕事するよー!!』
モビー2号はドフラミンゴの治める国、ドラセローザへと進んでいった。
ーーー愛する孫アンへ
わしは話した通りお前を王下七武海の座へ推薦した。
入る気があるなら連絡してくれ。
10日待つ…それでも連絡がない時は断ったと思って諦める。
だが…エースもルフィもお前もわしの孫であることは変わらん。
好きに生きろ!