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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第49章 まずは一歩ずつ


[そんなァもんはいらねェ]
「じゃあ…」
[内容はこうだ、戦争時に火拳のエース奪還に協力してほしい。その代わりに…俺のファミリーとして俺の手足になるってな。まぁ…期限があるがな]
『ップハ、ドフィッ! 余計なことを言わないで!!』
「どういうことだよい…アン」
[フッフッフッ…おかしいとは思わなかったのか?一度も…あの戦いの最中…なぜ七武海である俺らはお前たちに甘い攻撃ばかりをしていたのか…なぜ逃げる時に手を出さなかったのか…フフフフ…お前らは影で守られてんだよ、アンちゃんになァ?]
『…ッ! その話はまだ後で、今日は物資調達のためにドレスローザに滞在するのを許可してほしいの』
「アン…話はこっちが先だ。」
[フッフッフッ、白ひげが俺の国に?]
『もちろん、何もしないわ…貴方たちにも危害を加えない。』
[可愛いアンちゃんの頼みだ。いいだろう…が、期間は1週間だ。約束の期間も1週間だったなァ?]
『まさか…ッ』

ニヤニヤと電伝虫の顔が気持ち悪い…。

[だが、俺も鬼じゃない…約束の期間は別の時にしてやるぜ?まだ体も治ってねぇんだろ?そんなアンちゃんじゃ満足に抱けもしねぇからなァ?]
『…ありがとう。つく時にまた連絡するわ』

ガチャンと無理やり電伝虫を切った。後ろを振り返ると肩口からメラメラと青い炎を出しているマルコ、額には青筋が浮かんでる。

「どういうことだい」
『…ッ裏から手を回したの。ドフィ、ミホーク、ハンコックの3人に…』

マルコは無言で続きを求めてきた。

『…少しでも家族みんなが生き残るためにやったことよ。』
「ドフラミンゴのファミリーになってまですることかい」
『それでも…エースを助けたかったのよ!!!』

バチンッと大きく音が鳴った。じんじんと痛み出す頬に叩かれたのかと意識を戻した。

「俺たちが信用できてなかったようだねい…」
『ッちが…』
「お前は少し反省しろよい。これは、俺たちを裏切る行為だってことをわかってんのかいッ!!」
『分かってる。分かってたよッ!!でも、海軍大将3人に総勢何万人もいる海軍の猛者、加えて王下七武海なんてッ!!勝てる見込みが少ないじゃないッ!!家族を守りたいと思って、エースを助けたいと思ってたことの何がッ…何がダメなの…ッう…』

マルコは何も言わずに私の部屋を出た。
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