【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第49章 まずは一歩ずつ
「親父、どうだよい?」
「俺は船から降りねぇ…船のことはお前らに任せてる。好きに交渉しろォ、グララララッ!」
親父様は豪快に笑っているだけで止めようとしてこなかった。
「つうことで…まぁ、交渉次第になるだろうが、できたらまた伝えるよい。」
次の様についてはとんでもないことになってしまったが、本題に入ろう。
「次はティーチのことだ。」
空気が重くなったのを感じた。それもそうか…。
「今は七武海を除名だった…ね」
そう、つい先日の海軍との戦争中、インペルダウンのLevel 6の囚人たちを連れて逃走、絶対参加のはずの戦争にも不参加となれば除名も納得がいける。
「そうだよい…それによって現在七武海の座は空いてる。とここはいいか。そんなことよりも…ティーチの動向、居場所をこの一年かけて探るよい」
「あぁ…当たり前だ。」
「新世界の方にいるのは分かってんだ。」
「探せば尻尾くらい出るだろう」
「この一年、ティーチの捜索および、情報収集を各自徹底してくれ」
「「「「おう。」」」」
ティーチはとりあえず連絡事項だけだった様で、そこで隊長会議は終わった。
「マルコ〜、どうやってドフラミンゴに連絡取る気?」
「あぁ…アンよい。知ってるだろい?」
『…え、いや…はい。』
やばいやばい…ドフラミンゴとのあの交渉がバレたら…ヒィ
『わ、私連絡しとくよ。ややこしい男だし。』
「いや、そこは隊長の俺がするよい。繋いでくれるか?」
『…はい。』
どうか変なことを言わない様に…祈る。
コール番号を押して電伝虫をつなげるとすぐにあのサングラスの顔へ電伝虫が変わった。
『もしもし、私、アン』
[おいおい、こりゃ驚いた。あの傷で生きてたのかァ?]
『当たり前でしょ? というか今日は話が…[フッフッフッ…あの交渉のことか?]違っ…』
やばい…
「交渉?なんのことだい?」
『いやー、何のことかなー?』
[誰かといるのか?その声は…不死鳥のマルコか?]
「そうだよい。交渉ってのはなんの話だよい?」
[なんだ聞いてないのか?]
『やめ、ドフ…ングッ!』
マルコに口を手で塞がれてそれ以上言葉を発することができなかった。
[俺とアンちゃんは取り引きをしたんだ。あの戦争の時にな、フッフッフッ]
「内容はなんだよい。まさか…情報か?」
『ンーンー!!』