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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第49章 まずは一歩ずつ


「今回集まったのは予算案と航海進路、あと、ティーチのことだよい。まずは予算案はいつも通り目を通して確認してくれ」

紙を何枚かもらい目を通していく、私は今回は書記の様な役目をしている。そしてまず手をあげるのは台所を担っている4番隊。

「今回もなんだけど…エースが戻ってきたってこともあるしよ、人数も増えるんだろ?ならもうちょっと増やしてくれ。」
「またかよい」
「エースが食べすぎなんでしょ?」
「そうか?普通だろ?」
『いや、普通じゃないし。マルコ、うちはもう少し切り詰められるよ』
「そうかい? じゃあ、1番隊と原因を作ってる2番隊の予算を少し削るよい。船のことも考えるとあんまり足しにはなんねぇがそれでいいかよい?」
「あぁ…ちょっとでもあるともっと食料を詰めるからな」
「やっぱり、弾が足りないな」
「剣もだな」

海軍本部マリンフォードでの戦争はそれこそ全勢力、全ての武器を使用したものだった。当たり前に物資が足りない。

「砲弾もあまりないと聞いてるよい」
「海賊に襲われてばっかりだったしね〜」
「調達するにゃ大きな町に行くかねい」
「「「そうだな…」」」
「他に意見がないならこのまま次の島について話すよい」

誰一人として否定する手も意見する手もなかったので議題は次に移った。

「今、俺たちゃアンの力で深海を進んでるが…ここのところ海賊どもの新世界の乗り出しと海軍本部の移転もあるからねい…レッドラインより少し離れた所に行く予定で指針を組んでる。」
『いつまでも深海にいるわけにもいかないしね。』
「どこか親父の島は?」
「親父の島にはそんな島はないねい」
「大きい街のある島か…。」

うーんと頭をひねる。それもそうだ。新世界では天候も何もかもがめちゃくちゃなのだ。大きな街とはいえ栄えている所はやはり海賊が多くいる島になる。

『新世界で栄えてる島…』

そうやって考えるとそこにはピンクのモフモフや、四皇が納めている島が思い浮かぶ。

「…流石に他の四皇の縄張りには入れねぇ…だから、今回ドレスローザに滞在許可を出してもらうことにした。」
『ゲホッ…ゲホゲホ…ッな!!』
「正気か!?ドフラミンゴの島だぞ!?」
「背に腹は変えられねぇ…俺たちゃ今食料も武器も何もかも足りねぇんだ。やむ得ねぇ」

本気で言ってるんですか…あのドフラミンゴの島に!?
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