【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第48章 おかえりモビー・ディック
「ッよい!!」
マルコは少し元気を取り戻したのか、顔をキラキラさせていた。
くっ…可愛い…!
鳥の姿でそんなに喜ぶなんてずるい…。
「ッ帰ってきたッ!!」
いつの間にか見えていた浜辺にはお昼のメンバーがモビー2号の隣でずっと待っていたようだ。
「アンー!ごめん!」
「すまねぇ…」
「アン、ほんとにごめん!!」
「悪かった。」
首謀の5人はしっかりと頭にたんこぶができていた。主にエースのが大きいし多い。
「アンちゃん、彼らは私たちがとっちめてあげたわ」
「反省してるみたいだし…今回は許してあげて」
リアスとナース長たちも来ていた。
「グララララ…アン、許してやれェ。おめェらも妹が好きなら泣かすんじゃねェよ、アホンダラァ」
「「「「すまねぇ!!!」」」」
本当に反省しているようだ。
『さっきマルコにも言ったけど、今後デリケートな質問をしないこと。それで許してあげる』
そういうと、おうッと元気な返事が聞こえてきてみんなが喜びを示していた。
「これで、全員揃ったなァ…てめェら!!モビーが帰ってきたぞォォ!!」
「「「「おォォォォ!!!!」」」」
親父様の目の前にそびえ立つ、白い鯨の帆船。そして並ぶガレーラの船大工たち。
「いやぁ…本気で、ンマー、作らせてもらった。」
「アイスバーグさん、寝ずに組んだんだから!!壊すなよッ!!」
みんなはわーっとモビーへ入って行った。
『アイスバーグさん、ありがとうございます。』
「ンマー、お前がアンか?前に来た麦わらの姉らしいな」
『えぇ…その節はお世話になりました。』
「おぉい!!ハレンチ女ッ!!アイスバーグさんに近づくんじゃねぇ!!」
話している最中に割り込んでくるのは変わらないのか…。
『これはこれはパウリーさん…しっかり服を着てるんですが…どこがハレンチなんですかね!』
「足も腕も出しすぎだッ!!」
『はぁ…これ以上隠す服なんて着たくありません!わたしにとっての誇りを隠すこともしたくありません!!』
そう言って腹部を指差すと、叫び出した後固まって動かなくなってしまった。
「ンマー、失礼した。普段からこんなんなんだ。ンマー、許してくれ」
『もちろん…クス』
「おーい!! アンッ!!すげぇぞ!!!」
エースは嬉しそうに手を振っていた。