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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第48章 おかえりモビー・ディック


『あー、親父様が呼んでる声がするー!!』

ダッシュと勢いよく走り出したが、簡単に追いつかれて手を掴まれて今は浜辺にあったボロ小屋にエースによって壁ドン状態だ。こんな状況でなおかつ兄ではなかったらキャーキャーと言う場面であろうにそれもままならない。

「な?兄ちゃんに隠し事はなしだ」
『…エース…ごめん…蜃気楼ッ!!』
「あ、きたねぇッ!!」
「逃すなよい!!」

エースの手は驚いた拍子に離れており、逃げるのは容易かった。
みんなが見聞色を持っているので早くこの場から去らないと身が危ない。

『…ったく…』

ゆっくりゆっくりと離れていくが…バンバンッと発砲音が響き渡り私の足元には銃跡。

「そこにいんだろ?」

イゾウの銃の腕は船の中ではNo. 1。

『当たったらどうするの!!』
「俺が外すわけないだろ?」

拳銃から出る煙をフッと吹きながら言うイゾウ。だから、この状況じゃなきゃね…。

「これで能力は溶けたねい」
「さ、僕にもちゃんと説明してもらうよ!」
「観念して話しちゃいなさい」
「アンッ!!」
『でも、あれはッ不可抗力だったし、いきなりだったし…』
「で?」
『お礼って言ってたし…』
「「「「「ほぉ…」」」」」

何を言っても機嫌を悪くする5人。もう過保護がすぎる。

「ねぇ、ちょっと聞いてもいい?」
『なに、ハルタ』
「アンってさ、今まで仕事一筋で来たわけじゃん?」
『うん…』
「つまりさ…そう言うことや恋人なんていたことがないわけじゃない?」
「ふっ…お前さん、初めてだったのかい」
『え、あ、いや…///』
「こらこら、イゾウ…女子にそんなに直球に聞くものではないぞ」

そう言って初めてビスタやアトモスたちがきた。顔面真っ赤に染まっているであろう私を見計ってくれたのだろう。

「サボに初めてあげたのかッ!?」
「俺がもらう予定だったのに!?」
「いや、ちょっと待てよい、サッチ」
『もう放っておいて…』
「ま、まじかよ!俺の妹だろ!そこは選り取り見取りだろ!!なんでピーーーーくらいしとかねぇんだよ!!」
『ッエースのバカッ!!蛟玉!!』
「うわッ!!!」

エースはとんでもないことを言うので、水をかけて海に潜った。

「「「あーあ、エースが悪い…」」」
「いや…すまねぇ…」
「っていうか…その前に」
「「「あいつまじ許さねぇ」」」
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