【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第48章 おかえりモビー・ディック
隊長格の会議からとりあえず2週間。みんなは身体の回復をメインにナース達に看病されつつ過ごしていた。
「っつか、全治2ヶ月だったよね、お前ら。」
これは浜辺にいた私たちにサッチが言った一言だった。これに返事するのは私たち能力者組。
「よい。」
「あぁ。」
「たしかに」
『えぇ。』
能力者たちは平然と動き回り、今では包帯も外れている。だが動き回っているのは私たちだけでなく隊長格もやはり鍛え方が違うようで同じようにいつも通りに生活をしていた。
「えぇッ、何さも当たり前のように言ってるの!?俺らはまだ包帯グルグルなのに何故ッ!? 君たち何故、包帯ないの!?」
「まぁ、元からお前とは身体の作りが違うよい」
「サッチとは鍛え方が違えからな!」
「能力者だからな」
『回復早いもんね…私たち』
順々にサッチに回答すると、いつものリーゼントが垂れ下がってショボーンと文字が見える。
『まぁまぁ…そこは能力者は違うんだしね。普通はそこでまだまだ寝っ転がってないとダメだけど、サッチは動けてるじゃん!サッチも充分回復早いからね!』
「アンちゃんッ!ほんと好きー!!チューしてあげるー!」
「「調子乗んなッ/よいッ!!」」
「グベシッ」
サッチが感激のあまり、唇を突き出した状態で抱きついてきたがいとも簡単にマルコの獣化蹴りとエースの拳によって阻止された。
「おいおい、怪我がまた増えるぞ」
ジョズは冷静に私を持ち上げて回避させてくれていた。そしてサッチはそのままグルグル回転して木に激突していた。
『ありがとう、ジョズ。』
「あぁ…気を付けろよ」
「あんな奴はもっとベットで寝とけばいいんだよい」
「俺のアンに近づくんじゃねぇ!」
「そういえばチューといえばお兄さん聞きたいことがあったんだけど。」
サッチがムクッと起き上がりまたこちらへ歩いてくる。
『…私?』
「そうそう、ほらあのサボくんっていたでしょ?帰りのあれはどう言うことなのかな〜と思って」
「それは俺も気になってたよい」
「俺も!」
詰め寄ってくるのはマルコやエース、サッチだけではなくいつの間にかいるイゾウ、ハルタも同じだった。
『いや…あれは…』
ジョズや来ていたビスタ、アトモスとかにS O Sを送るもニコニコと笑っているだけだった。
「答えろよ、アンッ!!」