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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第47章 憎しみの連鎖


それは、島で隊長会議なるものをしていた時だった。エースが放った一言だった。

「俺はティーチに落し前をつけさせてェ。」

会議もほどほどに終わり、モビーも2週間で作ってくれるとアイスバーグさんから連絡が来ていたという報告があった後だった。

「エース、何言ってんだよい。」
「たしかに俺は、あん時にティーチに負けた。そんで処刑されそうになった…が、別に許したわけじゃねェ。俺が戻ったからってサッチにアンにしたことは変わらねェ…許したくねェ。」
『…エース』
「それが例え戦争になろうとも…かァ?グララララ」
「あァ…」

エースの肩口からはメラメラと炎が燃えていた。

「でも、俺もちょっと納得はしてねぇんだわ」
「僕も」
「戦争の原因はそもそもティーチが仲間を売ったという事実…」
「お前ら…よく考えろよい。ここでまた戦争をして家族を多く失うのか?」

マルコの言葉にみんな言い淀んだ。

「グララ…確かにティーチはこの船の掟を破り家族を傷つけ、海軍に売り飛ばした。許されることじゃァねェ。」
「親父はッ!許したってのか!?」
『そんなわけないでしょ? 落ち着いてよ、エース…』
「アホンダラァ…俺ァ、けじめをつけねェとなと思ってたところだァ…お前らみたいな鼻垂れ小僧どもに言われなくてもなァ」
『ッ親父様!』
「だが…もう家族を失うのはたくさんだァ。だから、強制はしねェ。なァに、黒ひげ海賊団といっても半端な奴らばかり…俺ァ1人でもなんとかなる。」
「俺はいくぜ!」

真っ先に名乗りをあげたのは、エースだった。そして、ビスタ、イゾウ、アトモス、ハルタと隊長達が賛同をする。

『マルコ…』
「アン…俺もムカついてはいんだ。この戦争に親父が参加するなら俺はそれについてくだけだよい」
『…ッ』
「グララ…強制はしねェと言ったはずだ。アン」

少し悩んだ…本当にいいのか…

『私は憎しみからは憎しみしか生まれないと思ってる。でも…私がいて少しでも助かる命が多いのなら…ティーチが生んだ戦争で亡くなった家族の思いを晴らすことができるなら…私も参加する。』
「グララララッ!考えすぎだァ、アホンダラ」
「確かにアンちゃん…とてつもなく強いからな。」
「いてくれると助かるよ」
「また2人でやれるなッ!」

こうして私たちのティーチへと戦争の決意は固まった。
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