【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第46章 探していた答え
『まぁ…こいつら似てねぇなってところから…』
「ほぼ、最初ッ!!」
「お前は顔見たことねぇんだろい?」
『まぁ…お父さんはあるけどね。でも、前にレイさんに聞いた感じ…お母さんの血はエースの方が出てるみたいだよ?』
「そうなのか?」
『雀斑、癖っ毛は父さんもだけど…腹立つくらいどっちの血も取ってるよ』
「じゃあ、お前さんはどうなんだい?」
『目の色とか顔の形は私の方がお母さんに似てるかな…髪の毛の色も癖っ毛もお父さんだけど。』
「ほぉ…つまりお母様はやはりかなりの美人だったと…」
サッチがものすごく顔を見てくるので、水を飛ばしておいた。
「そうかァ…レイリーに聞いたかァ…グララ」
『うん、この船に乗る前に…少し気になってたから…』
「グララララッ、あいつァ、まだ元気だったか?」
『うん、すごく!!』
「冥王レイリー…懐かしいねい」
「俺らん時はほんと怖ェおっさんだったもんな。」
「確かに、ロジャーもずっと怒られていたしな。」
父さんはいつも明るかったとみんなが話していた。それと同時におちゃらけていた…とも。処刑された海賊王とはまた違う一面が知れてこころがほっこりするのを感じた。
「グララ…さぁ、着くぞォ」
親父様が見据えた先に見えたのは、ナース達が滞在している縄張りの島。
『ほんとだッ!!』
船の先端へ入っていき島を見ると、ナース達が手を大きく振って歓迎してくれていた。
「おかえりなさい!!」
「おかえりー!!」
「みんなぁ!!」
「おぉ、ナース長だけ機嫌悪いな」
「ふくれっ面だね」
「グララララ…みんなで怒られるかァ」
「しゃーないねい」
船は程なくして港につき、ゾロゾロと家族が降りてくる。泣きながら抱きついてきたリアスや、怒っているナース長、そのほかのナース達も手当ての道具をたくさん持って待っていてくれた。
「お、おかえりッ、アンちゃん…無事でッ、よかっ、た」
『もう、リアスー、ちゃんと帰ってくるって言ったよー』
「えぇぇん!!よかったぁ!ほんとによかったぁッ」
涙腺が完全に崩壊したようで大泣きをするリアスにつられて、ナース達は次々と涙を流していく。
「泣くんじゃないわよ!私たちは…ッ白ひげ、海賊団のッナースなんだからッ!」
そういうナース長もボロボロとやはり泣き出してしまったのだった。
「女を泣かせるなァ…アホンダラァ」