【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第45章 太陽はここに
『最後1人になって、三大将倒して、ティーチを潰した後戦争を止めに来たって来たのよ。』
「へぇ〜…ってちょっと待て!!ティーチが来たのか!?」
「そりゃどう言うことだ!!」
『え…そんなこと言われても…』
「アン〜、赤髪が結婚してくれって言ってんぞー」
『イゾウッ…断っといて!』
[またか〜!! っと本題を忘れるところだった。白ひげ…恩を売られるのは好きじゃねぇだろうが…お前たちには今船がねぇ。俺たちが迎えにいってやろうか?]
「グララララッ!!腑抜けたことをぬかすんじゃねェ…本船はなくても家族は大勢いるんだ」
[そうか! ならいい…!またどこかで会おうな!!アン、愛してるぞ!!じゃッ!]
一方的に切られた電話に少し頭を抱えた。
「お前は…とんでもねぇ奴らに好かれるな。」
『本当に…あ、サボも終わった?』
「あぁ…とんでもなく怒られた。」
『そりゃ、勝手に出てこればね…』
「俺は革命軍に戻る…近くに船が来るみたいだから」
『うん…また遊びにきてね!』
「あぁ…お前に会いに来るよ、アン」
「そこは俺にもッ!だろ!!」
エースはすぐ突っかかるんだから。
そう言っていると、親父!、エース!と呼ぶ声が聞こえた。海の方を見ると、傘下の海賊団が…こちらに向かってくる。
「これで戻れるねい」
「あぁ…ナースたちに怒られながら手当てされようぜ」
「怖そうだよね〜」
「確かにな。」
『サボッ! 船まで送ってあげる!いいよね、親父様!』
「グララララッ、ビブルカードは持ってんのかァ?」
『うん、エースのも親父様のもあるよ!』
「気をつけて行けよ、グララ…小僧、世話になったァ」
「おう!! また遊びに行かせてもらうよ!」
サボの手を引いて、海に入る。ビブルカードを頼りに海の上を2人で歩いた。
『サボ…』
「ん、なんだ?」
『…本当にありがとうね。サボがいなかったら…未来は違う方に進んでたかもしれない。エースを救うこともできなかったかも…』
「くく…結構感傷に浸るなぁ…アンは」
『感謝してるんだって!』
「じゃあ、お礼はここで…もらうよ」
引いていたはずの手をぐっと引かれ唇に当たる熱。
『な、にを』
「言っただろ? お礼はキスでって!」
「「「「ッてめぇ!!!!ッ戻ってこい!!」」」」
ニカッと笑う彼とは真逆で皆は鬼の形相だった。