【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第44章 開幕
「馬鹿野郎!!かつがれやがったな、スクアード!!!何故親父を信じない!!」
「てめぇまでしらばっくれやがって、マルコ!!!」
「エースがロジャーの息子だってのは事実…それに最も動揺する男を振り回した…奴らの作戦が俺たちの一枚上をいったんだ。」
青キジによりバギーとその以下数名の囚人、映像電伝虫は氷漬けにされた。
「みっともねぇじゃねぇか!!!白ひげ!!おれはそんな弱ェ男に敗けたつもりはねぇぞ!!!」
どくどくと血が流れ出ている。
「スクアード…おめぇ仮にも親に刃物を突き立てるとは…とんでもねぇバカ息子だ!」
「ウァァ!!」
「馬鹿な息子を…それでも愛そう…」
「うぐッ…ふざけんな!!お前は俺たちの命を!」
「忠義心の強ェお前の真っ直ぐな心さえ…闇に引きずり落としたのは…一体誰だ」
「海軍の反乱因子だ…お前を刺せば部下は助かると…」
「赤犬がそう言ったのか…」
「お前がロジャーをどれほど恨んでいるか…それは痛いほど知ったらァ…だが、スクアード…親の罪を子に晴らすなんて滑稽だ…エースが…アンがオメェになにをした? 仲良くやんな…。エースだけがアンだけが特別じゃねぇ…みんなおれの家族だぜ…。」
『親父様…』
「衰えてねぇなァ…センゴク…見事に引っ掻き回してくれやがって…俺が息子らの首を売っただと…!?」
親父様か両腕を空気中に叩きつけると周りを囲んでいた氷がすべて割れ落ちた。
「海賊なら!!信じるものはてめぇで決めろォ!!」
「やっぱりウソだったんだ!!」
「海軍の作戦だったのか!!」
「俺と来るものは命を捨ててこい!!!」
『親父様…これ…使うね。』
「やめろォ。」
『いや…』
私はポケットしまっていた小瓶を出して、親父様へ水を投げた。まるまる傷は癒えていった。
「「「「なッ!!!!」」」」
『スクアード…そんなに父さんを恨んでたのね…気づかなくてごめんなさい。全員の傷を治せば、また信じてくれる?』
「おいアンやめろよい!!」
『貴方達がもし逃げたいのなら私が全力で正義の門の外へ連れて行くわ…でも、親父様だけはどうか…疑わないで欲しい。私たちを恨んでも、憎んでもいい!!家族を作ってくれた、みんなを率いてくれた親父様だけは信じて欲しいッ!!!』
「お嬢…」
「アン副隊長…」
「アン…」
「行くぞォォ!」