【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第43章 始まるエース争奪戦
作戦を全て立て終わり、準備は満タンといったところ。あと3日でエースの処刑が始まるので私たちは最終食料の調達を行い、このまま海に沈む予定だ。侵入経路は海底から、シャボンを使い海軍本部マリンフォードへ進入する。
「食料はさっさと詰めよい!!」
「マルコ隊長…船長さんをお願いしますね。あと、アンにも無理させないように…」
「絶対にみんなで生きて帰ってきてくださいね!私たちも医術を学んで待ってるので!!」
「おう」
『リアス…少しのお別れだけど、必ず戻ってくるからね!』
「約束よ!!」
ナースのお姉様方や非戦闘員は、ここ縄張りの島で一時的に船を降りることになった。家族に危険が及ぶのは親父様も胸が痛いとのことだった。
「縄張りの島だからよい、問題はないと思うが気を付けろい」
「わかってます!私が責任を持って…みんなを守ります」
『ナース長も無理しないでね!』
「私は…貴方が1番心配だわ。これ、前にもらっていたのの余りよ。船長さんを無理やり治したでしょう?だから余ったの」
そう言って、癒しの涙が入った小瓶を返してくれた。
「女の子なんだから、傷見えるところに残さないようにね。」
『うん、いっぱい怪我するからちゃんと治してね!』
「この子ったら。」
ナースのお姉様方は最後まで笑って送ってくれた。これが最後になるとは思わない。みんなで生きて帰ってくると言う志を元に私たちはエースを取り返すために進軍した。
「出航ー!!」
傘下の海賊たちを含め、パドルシップも全て、シャボンを使い海に沈む。
『半分はコーティングにしてくれてよかった。』
「お前のは体力使うってエースに聞いてるからな!」
「今回の要に無理はさせられねぇよ」
「がんばろうね、アン」
『うん、もちろん!!』
ここからはマリンフォードに私が海流を操り全船を案内する。
「野郎どもォ、これは戦争だァ!!エースを必ず取り戻し、無事に帰ってくる!!ついでに海軍を滅ぼすぞォ!!」
「「「「オォォォォ!!!!」」」」
海が声で震えるほどのみんなの決断と意思。
『エース…今から行くよ!!』
「アン…俺もちゃんと連れてってくれよ。」
『え?』
もう海の中なのに…どこから侵入したんだろうか。青いハット、青い服、なびく金髪に火傷のある左目。
『いつのまに乗ったの?サボ?』