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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第41章 戦争の糸


「闇の力の凄さはよくわかった。だが不思議だな…自然系ならこんな攻撃受け流せてもいいだろうに」

ティーチは身体中に回った火を消そうと地面で転がっていた。そして、消しきれないものは能力を使って闇の中に入れた。

「はぁ…はぁ…言ったはずだぞ…!!闇は全てを引き摺り込む、銃弾も刃も打撃も火も雷も!!! お前らと違って攻撃を受け流すとこなど出来ず、おれの体はあらゆる痛みまで常人以上に引きこんじまう!!だが…そのリスクも引き換えにもう一つ引き摺り込めるものがあるのさ!!!闇水:くろうず!!闇の引力は正確に能力者の実態を引き寄せ…!!」

体が急に引っ張られるようにティーチに近づいた。

「そしておれの体は…どうだ? もう気づいたんじゃねぇか?エース…」
「まさか…!!!」

ドンッと腹部に入る思い一撃。

「ガフッ!!!」
「ゼハハハハ!!! 殴られるのはずいぶん久しぶりなんじゃねぇのか!?おれが掴んだ瞬間…!!お前はわかったはずだ!!
…おれの闇が引き摺り込むもう一つのものは悪魔の力だ!!
つまり、おれが実体に触れると能力者はその間いかなる能力も使えなくなる!」
「ハァ…ハァ…!!」
「自然系…動物系…超人系…己の能力に過信するこの世のすべての能力者に対し!俺は防御不能の攻撃力を得た!!」
「…捕まらなきゃいいんだろ」
「闇の引力からは逃げられねぇと証明したはずだ!!闇水!!」

再び引き寄せられる体…流れた血のおかげで少し頭が冷静になった。引き寄せられる時に攻撃すりゃいい。

「神火 不知火!!!」
「…ぐ!!!」

首に一発食らったが…思っていた通り、ギリギリに放った攻撃はティーチを貫いていた。

「ぐあああ!!あちち!!くそ!!炎の槍か!!」
「ぐ…!!ゲホ、首の骨がイカレちまう!はぁ…厄介な能力を手に入れやがって…!!」

俺は尽かさずすぐに次の攻撃は移った。

「十字火!!!」

放った十字火はティーチの闇に吸収されていった。

「ハァ…見ろ…闇の前では全て無力!!!」
「ゼェ…ゼェ…」
「お前の強さをもってきてもな!…しかし益々惜しい力だ!!
エース…!俺の仲間になれ!!なぁに心配するな…アンもこちらに引き込む手筈だ!!!」

その言葉を聞き、俺はプチンと何かが切れた。
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