【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第39章 いつもの日常
「あらあら、結局忠告は聞かなかったんだな?」
朝食を取ろうと、食堂へ向かうと正面から歩いてきたサッチに言われた。
『え?』
「目の下…隈ができてるぞ?」
『あぁ…やること多くて…若いからまだまだ行ける!』
「プッ!むりすんなよ!」
ご飯を出してくれて、席について食べる。当たり前だった光景には1人足りない。
「アン?」
『ん? ハルタ』
「どうしたの、その顔ー」
『ちょっと…仕事をね』
「気をつけなよー? 体が資本なんだから。」
『うん、ありがとう』
「さっき、マルコから聞いたんだけど。一回島にやるみたいだよー」
『へぇ…なんでまた?』
「食料が足りねぇんだよい。」
「マルコ、おはよー」
「あぁ、おはよい」
『おはよ、食料?』
「まぁ、親父の快気祝いだって言って5日間も飲み会してればな」
『えっ! 私が帰ってきた日5日目だったの!?』
「「「あぁ。」」」
あっけらかんという彼ら。少し頭が痛くなった。
『で、食料が足りないから島に行くと』
「まぁない。もう姿も見えてるからすぐそこだよい」
「あぁ…通りで、いつもなら偵察行くんもんね。」
『確かに〜』
「親父の島じゃねぇから問題起こすなよい」
『「「はーい」」』
マルコはコーヒーをいっぱい飲んだだけで食堂を出ていった。
『ご馳走様でした…ッと私も続きしないとね〜』
「働きすぎんなよ〜」
「また遊ぼうねー」
食堂を出ると2番隊の子たちが不足物資を知らせてくれた。
『ふーん、了解。じゃこれはマルコに出しといて。』
サインを書いてあげるとすぐに1番隊室へ走っていった。
「副隊長〜!」
『どうしたの?』
「今日の稽古は参加しますか?」
「俺たち! 手合わせして欲しいんです!!」
『ああ…何時からだったかな?』
「2時からです!」
『時間があれば向かうよ。今日はビスタのところと合同だったよね。剣の扱いに今のうちに慣れとこうねー』
「「はいッ!!」」
部屋に戻ると、また書類を片付けていったり、エースの部屋を片付けしたりした。
「ちょっといいかしら?」
『あら、ナース長。どうかしました?』
ナース長は扉を閉めた。
「船長さん、もうほぼ治ってきてるわよ。歳の割にも回復してきたみたいだし。」
『よかった。』
「ねぇ、少し聞きたいんだけれど。あの水、小瓶一つ分であなたはどれだけの寿命がなくなるの?」