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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第39章 いつもの日常


ギクッと体が大きく揺れた。

「やっぱりな…いや、それさえ聞ければいいんだよ。俺らは約束したからな…止めねぇよ」
『…そう』
「ありがとな…親父を助けてくれてんだろ?」
『…礼はいいよ。自己満足でしてるだけだから。』

そうか…とサッチは食器を持って帰っていった。

「あ、そうそう。ムリは禁物だぜ!こりゃ、長男様からの伝言な!」

なんだかんだと言ってやはりみんなは優しいのだ。そういえばと思い出したサボへの電話、再度コールをかけるとすぐに出た。

[誰だッ!]
『なに、こんな夜中にかけるとやっぱり迷惑だった?』
[アンか!!アンなのか!?]
『どうしたの?』
[5分後って言ったのに全然かかって来ねえから何かあったのかと思った。]
『忘れてた…。』
[おいおい、いきなり切った俺も悪いけどよ。]
『ごめんって少し忙しくて…』
[まぁ…いいけどよ。どうだ? 周りに変わりはないか?]
『周り? あぁ…ドフラミンゴとか?もう大丈夫だよ。直接文句言ってきたから。』
[そ、そうか…]
『サボは? 変わりないの?』
[今はアラバスタのこともあって、グランドラインをグルグルしてる。]
『あぁ…大変だったみたいだね。』

あぁ…と少し疲れたような声を出してた。きっと革命軍としてやることもたくさんあるんだろう。

[そういえばな…俺、昔のことを少しだけ思い出せそうなんだ。]
『え?』
[最近、少しふとぼーっとした時になんかしらねぇ記憶が出てくんだよなァ…へへ、これ昔の記憶だぜ?きっと]

電伝虫の彼はニコニコと嬉しそうな顔をしていた。

『早く思い出せたらいいね。』

どの口が言ってるんだ…。全部知っているくせに。

[あぁ…ありがとな。またなんかあったら電話しろよ?]
『もちろん…サボも気をつけてね。』
[あぁ…じゃあな]

がちゃんと今度は静かに切れた。夜もだんだん深くなり、まだまだ終わりそうにない書類を見てため息を吐いた。

『さ、やろ…』

一つ一つことを片付けよう。2番隊もエースが帰ってくるまでしっかり支えよう。それが今の私に出来ることだから。

『…これは…えっとこうして…』

隊長はすることが多い…まだまだ眠れそうにない。









本を出して調べたり、こそっと倉庫に行って物資の確認をしたりしていたらあっという間に空はだんだんと明るくなっていた。
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