【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第39章 いつもの日常
親父様も体調もよくなり、私たちは新世界に帰還した。もともと酒を買いに来たついでにエースが見つかったらラッキーという感じで海を渡ったようだ。
ちょっと軽すぎない…?
帰るのは私の能力を使ったこともあり、すぐに荒れ狂う新世界の海に帰還できた。
『海は見ている~、世界の始まりを~。海は知っている、世界の終わりを〜』
いつものように書類を整理して、隊長代理の仕事をしていた。
『そういえば…リアスからあの水がなくなるって言ってたな…』
小瓶を1つ用意した。そして、あの能力を使った。
小瓶には緑色の水が詰めた。
『癒やしの涙は外傷だけじゃない…ッ』
私の能力で親父様の病が治るのであればと思って始めたことだ。
これはナース長とリアスは合意の上だ。老衰を遅らせることもできると思っている。
『私の命を削ってでも生きてほしい』
小瓶を片手にマルコのところに書類を持って行ったが、そこにマルコの姿はなく、甲板がどうにも騒がしい。
「あ、アン!」
『丁度いいところに、これなくなるって言ってたでしょう?』
甲板に行く道で会ったリアスに小瓶を渡した。
「無理しないでね」
『わかってる。それで、これは何の騒ぎ?』
「あ、アンちゃん。ちょうど呼びに行こうと思ってたんだ。」
「あら、サッチ隊長」
「ちょっといいか? 赤髪の使いが来ててよ。アンちゃんに会わせろって聞かなくてよ」
『えぇ?』
サッチに手を引かれながら、たくさん集まっている家族の間を抜けていく。
「だから…これはお頭に直接渡せっていわれてんだ」
「今呼んでるからそんなに騒ぐんじゃねえよい」
『もう来てるよ。何か用事ですか?』
そこにいたのは新人のようで私は見たことがない赤髪の船員だった。
「これをお頭に渡してくれと頼まれている。」
そう言って渡されたのは、大きめな箱。
『何これ…』
箱を開けてみるとそこには赤を中心としたドレスや宝石たち。
「手紙も預かってます、あねさん」
『は?』
受け取った手紙に書かれていたのは。
〔この間は悪かった。ほんのお詫びだ。近々、白ひげに会いに行くからそのときに着てくれ。そして結婚してくれ。愛している〕
「ほォ…だからあねさんねい」
「こりゃ戦争の準備だね」
「グラララ、ふざけた小僧だァ」
皆はすごい殺気を出していた。