【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第37章 兄の場所
『…元気かですって?』
「…いや、すみません」
『なにがすみません?』
「勝手に船を出たこと?」
『それは…いい。私が怒ってんのは、私を戦場に置き去りにしたことと!!! 隊長の仕事をクローゼットに隠してたことよ!!!』
覇気で纏った足でかかと落としをした。来ていたマントを脱いでそのまま海に捨てた。
「「「えっ…////」」」
「おまッ!?!?」
『なに…なんか言いたいことあんの?』
(((めっちゃ身体ラインが…////)))
「ちょっとアンさん? 兄妹喧嘩は他所でしてくれない?」
『あぁ…ごめんなさい。もう一つだけいい?』
「船を壊さないなら…」
『大丈夫…壊れてもお金は払うわ。』
小袋いっぱいのお金をオレンジの髪の子に渡すとすごく嬉しそうに目をキラキラさせていた。
『あと食い逃げすんなッ!!!』
これはルフィとエース…2人に拳骨した。
「「いってぇぇ!!!」」
『ほんと、どっちもご迷惑おかけします。』
「いえいえ、全く〜」
「ちょっと待てよ…ってことはルフィの姉ちゃんも白ひげにいるのか?」
『あぁ…1番隊副隊長よ。よろしく』
腹部にあるマークを見せるとぐるぐる眉毛の男性は鼻血を出して倒れた。
『え、大丈夫?』
「お前がそんな服着てるからだろ?!またマルコに言われるぞ!」
『言われないように今だから着れるんでしょ!』
「あぁ…そうだ。ルフィ…お前にこれを渡したかったんだ。」
ポイも紙切れを投げる。
「ん?」
「そいつを待ってろ! ずっとだ」
「なんだ紙切れじゃんか」
「そうさ、その紙切れが俺らとお前をまた引き合わせる。」
「へーー…」
「いらねぇか?」
「いや…いる。」
「出来の悪い弟を持つと……兄貴は心配なんだ。お前らもコイツにゃ手を焼くだろうがよろしく頼むよ…」
『確かに…ルフィは少し心配…お願いね、皆さん』
エースは下につないであったストライカーに乗った。
「もう行くのか、エース、アン」
「あぁ」
『えぇ…』
「もっとゆっくりしてけばいいじゃねぇか!!久しぶりに会ったんだし!!」
「言っただろ? お前に会いに来たのはコトのついでなんだ。
俺は今重罪人を追ってる…最近黒ひげと名乗っているらしいが、もともとは白ひげ海賊団2番隊隊員…俺は部下だ。」
話出すエースは遠くを見ていた。