【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第37章 兄の場所
「ふざけやがって…ル…!!! おい!!ル…「麦わらァァァァ!」」
ガツガツとご飯を食べ続けるルフィ…何を見てるのかと見るとそこには懐かしい顔があった。
「やっぱりきたかこの国へ……食うのをやめろ!!!」
「ばよぼちもめうい!!なんべぱんべもばぴぴ!!」
〔あの時のケムリ!!なんでこんなところに!!〕
「野郎…」
ルフィはご飯をかかえて走っていった。それを追うスモーカー…そして、瓦礫から出てきたオレンジのテンガロンハットをかぶった男。
「くっ! 待てよッ!!ルフィ!!!」
『え、あ、ちょっと!!!』
人の話を聞かずにみんな走って行ってしまった。
「食い逃げ…」
『おじさん…これ修理代とご飯代…足りる?』
「あぁ…十分だ。いいのかねぇちゃん。」
『どっちも身内なの…』
お金を置いていくと、3人の後を追った。場所はすぐに分かった。
白い煙、そしてあがる火の手。
『ついに見つけたよ、親父様ッ!!』
六式を使い、エースとスモーカーの間に入った。
『さっきから私のこと無視しすぎじゃない!?』
身体は水なのでどちらの攻撃も受けなかった。
「げっ…」
「お前までここにいたのか…元海軍中将で白ひげ海賊団1番隊副隊長、ポートガス・D・アンッ!!!」
『ちょっと、スモーカーさん…私の方が立場上だよ?』
「前はだッ!!!」
十手を勢いよく振り回してくる。
「じゃ、あとは頼んだッ!」
『ちょっと!! エースッ!!』
「見ろ!ポートガス兄妹だッ!! 捕まえろ!!」
「お前らは下がってろッ!!」
『言っとくけど…あんたも下がるのよッ!!蛟玉ッ!!』
身体から出た蛇がスモーカーを濡らした。
「くっ…海水かッ…待てッ!!」
『あんたのせいでエースが逃げたでしょッ!!ったく!!そこでじっとしてろ!!』
動けなくなった隙に、港へ走った。ルフィの船はすでに港を出ておりエースの背中もそこに確認できた。
『許さない…』
私は水の上を走り船の下まで来るとエースを蹴り飛ばした。
『ッざけんなァ!!!!』
「グオッ!!!!」
「なに!?!」
ゴロゴロと転がり、船の端にぶつかり止まったエース。
「よくも親父のマークを蹴りやがったなッ!!誰…だよ!!」
『私だけど?』
「あ、いや、よう、元気か、アン…」
見るからに汗をダラダラ流すエース。